性感染症の予防と対策

肝硬変、肝がんに進行するC型肝炎は自覚症状が現れにくい

主に血液感染を経路としてC型肝炎ウイルスに感染します。国内では過去に、ウイルスが混入した血液製剤を輸血したために感染した人が、約200万人いるとされています。

検査体制が厳しくなった現在、国内で輸血によるリスクはありません。現在、感染リスクが高いのは、タトゥーやピアスの穴あけ等に使用する器具の使い回し、そしてセックスです。

C型肝炎ウイルスに感染すると、2〜6週間の潜伏期のあと、倦怠感、食欲不振、黄疸などB型肝炎などの症状が現れますが、比較的症状は軽く、全く自覚症状がないこともあります。症状は治まってもウイルスは排除されず、60%の人はそのままキャリアとなり、数十年という長い時間をかけて肝硬変、肝がんに進行します。

ウイルスの増殖を抑えるためには抗ウイルス薬であるインターフェロン療法などの継続的な治療が必要です。国内では年間約3万人が肝がんで死亡していますが、その原因の80%はC型肝炎となっています。

肝臓は再生能力が高いため、多少のダメージでは自覚症状が現れません。感染が疑われる際には、症状の有無に関係なく、医療機関で検査を受けるようにしましょう。

慢性化しやすい「ジェノタイプA」の感染が増えているB型肝炎

輸血や注射針の使い回し、セックス、母子感染などの経路でB型肝炎ウイルスに感染します。感度の高い検査機器が導入された現在、輸血によるリスクはなくなりました。

またウイルスを持った妊婦さんが出産した場合、新生児にワクチン接種が行われるので母子感染も激減しました。

現在、若者の間で感染リスクが高いのはセックスで、ウイルスを持っていながらも発症しない「キャリア」の人が知らない間に感染源となっています。

B型肝炎ウイルスに感染すると、1〜6か月間の潜伏期のあと、時間をかけて発症します。主な症状は倦怠感、食欲不振、黄疸などです。

成人になってからB型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎を発症して、慢性化しにくいとされてきましたが、近年セックスで感染するウイルスは慢性化しやすい「ジェノタイプA」が多いことがわかってきました。慢性化した場合、肝硬変に進み、最終的には肝がんになることもあります。


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